家づくりは「見えない部分」から始まる2025.09.26
見えない基礎工事が家の安心を支える

鳥取市で家づくりを検討されている皆さま、こんにちは。工務店として日々現場に立つ私たちが強く感じるのは、「基礎工事こそが住まいの寿命を左右する」ということです。写真に写る住宅の美しい仕上がりも、その土台となる基礎がしっかりしているからこそ実現しています。
家づくりというと、間取りや外観デザインに目が行きがちですが、実際には地盤調査や基礎工事が最も重要な工程です。鳥取市のように冬場の湿気や積雪、地震リスクがある地域では、基礎の出来が暮らしの安心と快適性を大きく左右します。
鳥取市の気候と基礎工事の関係
鳥取市は日本海側の気候の影響で、冬は湿気を含んだ雪や雨が多く、夏は高温多湿。これらは基礎部分に大きな負担をかけます。そのため私たち工務店では、必ず地盤調査を行い、その土地に最も適した基礎仕様を選択します。
例えば、地盤が強固であれば「ベタ基礎」、軟弱な地盤であれば「地盤改良」を行ったうえで基礎を施工するなど、条件に合わせた最適解を提案します。見えなくなる部分だからこそ、手を抜かず丁寧に施工することが、安心の家づくりにつながります。
基礎工事の流れとポイント
基礎工事は大きく以下の工程で進みます。
- 地盤調査・改良工事:土地の強さを確認し、必要なら補強。
- 遣り方(やりかた)出し:建物の正確な位置と高さを現場に示す。
- 掘削と砕石敷き:基礎の底を掘り、砕石を敷いて転圧。
- 防湿シートと捨てコン:湿気を防ぎ、正確な型枠施工の基準をつくる。
- 鉄筋組み:建物を支える骨格。強度を左右する重要工程。
- 型枠・コンクリート打設:型枠に流し込み、しっかりと養生。
この一つ一つを手を抜かず確実に行うことが、後の不同沈下やひび割れを防ぐ最大のポイントです。
基礎と上屋の調和
完成した住宅は、基礎がしっかりと施工されているからこそ安定感があります。窓から差し込む光や外構とのバランスも、美しく見えるのは地盤と基礎が水平・精密に仕上がっている証拠です。
基礎が正確でなければ、柱や壁が歪み、結果としてサッシやドアの建て付けにも影響します。見た目には分からない部分ですが、家族が安心して暮らすためには「基礎工事の精度」が欠かせないのです。
工務店だからできる基礎工事へのこだわり
大手メーカーのように画一的な基礎仕様ではなく、地域の気候や土地の条件を熟知した工務店だからこそ、柔軟な対応が可能です。私たちは、鉄筋のかぶり厚やコンクリートの養生期間にも細心の注意を払い、季節ごとの施工環境に合わせた工事を行います。
鳥取市で長く暮らす住まいをつくるには、「表面のデザイン以上に、地盤と基礎をどう仕上げるか」が最も大切なのです。
家づくりは見えないところにこそ価値が宿ります。基礎工事をおろそかにしないことが、家族の安心を守り、何十年も住み継がれる注文住宅につながります。鳥取市で注文住宅をお考えの方は、ぜひ基礎工事にこだわる工務店を選んでいただきたいと思います。