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「住宅ローンの考え方」2025.08.28

〜安心して家づくりを進めるために〜

鳥取市で家づくりを考えるお客様から、まず最初にご相談いただくのが「住宅ローン」についてです。家は一生に一度の大きな買い物。現金一括で購入される方は少なく、多くのご家庭が金融機関の住宅ローンを利用されます。

住宅ローンと一言でいっても、金利タイプや借入可能額、返済期間など、実に多くの選択肢があります。鳥取市内でよく利用されるのは「山陰合同銀行」「鳥取銀行」「鳥取信用金庫」「ＪＡ」などの地元銀行の住宅ローン、またはネット銀行や全国規模の金融機関のローンです。

金利には主に以下の3種類があります。

鳥取市の場合、土地価格や建築費が首都圏に比べて抑えられるため、ローンの金額自体は比較的コンパクトに収まりやすい特徴があります。（近年資材の高騰の影響で金額も上がりました）しかし「月々の返済額」を無理なく計画しなければ、せっかくのマイホーム生活が苦しいものになってしまいます。

私ども工務店では、建築の打ち合わせと並行して必ず資金計画のご相談を行い、安心して進められるようサポートしております。

地元で工務店を営んでいる立場から特にお伝えしたいのは、「住宅ローンは借りられる金額ではなく、返せる金額で考える」ということです。

銀行や、大手ハウスメーカーに相談すると、年収や勤続年数に応じて「最大いくらまで借りられます」と案内されます。たとえば年収500万円のご家庭なら、4000万円近い借入が可能と提示されることもあります。しかし、鳥取市での暮らしを考えると、そこまで大きなローンを組む必要があるケースは少ないのが実情です。

むしろ大切なのは「家族のライフスタイルに合った返済額」に抑えることです。
たとえば：

また、工務店として施工現場を見ていると「建築費用以外」にかかるお金も多くあることを実感します。外構工事、照明・カーテン、引っ越し費用など、住宅ローンに含まれない諸費用は意外と大きな負担になります。

ですから、私たちは「建築費用だけでなく、生活スタートに必要な総費用」を見据えたローン計画をお客様と一緒に考えています。

さらに、鳥取市内では雪対策や湿気対策といった「地域ならではの住宅性能」が求められます。断熱性や耐震性を高める施工を優先すれば、多少建築費は上がりますが、長期的には光熱費削減や修繕リスクの軽減につながり、家計を守る投資になります。この点もローンの返済計画と一緒に考えるべきポイントです。

住宅ローンは「35年」という長い時間をかけて返済するのが一般的です。その間に金利情勢も変わり、家族構成も変わり、ライフスタイルも変わります。だからこそ「柔軟に対応できる資金計画」が必要です。

具体的には：

繰り上げ返済の活用
将来余裕ができたときに返済を前倒しすることで、総支払額を抑えることができます。
保険とのバランス
団体信用生命保険は万が一の際にローンが完済される仕組みですが、医療保障やがん保障付きのタイプもあります。ご家族の安心に直結する部分です。
将来のリフォーム費用も想定する
20年後、30年後にはメンテナンスやリフォームが必ず必要になります。住宅ローン返済が続いている中でまとまった資金が必要になることを考え、今から備えておくことが大切です。

鳥取市で暮らすご家族にとって、住宅ローンは「家を持つ夢を叶える道具」でありながら「生活を支える大切な責任」でもあります。私たち工務店は、お客様が安心して家づくりを進められるよう、銀行選びやローンシミュレーションの段階からしっかり伴走します。