家×セロトニン2025.12.05

リラックスする家
〜穏やかに暮らせる住まいづくりを
お客様から「家に帰ると落ち着く空間にしたい」「家族みんながリラックスできる家に住みたい」という声をよく聞きます。実はこの“落ち着く”“安心する”という感覚、家の設計や間取りだけでなく、セロトニンという脳内物質と深く関わっています。
工務店でパートとして働く私も、図面のコピーをしながら、現場から戻る職人さんの表情を見ながら、「家ってやっぱり心に影響するんだな」と感じることが多くあります。
そこで今回は、家とセロトニンの関係を、日々お客様やスタッフと接しているパートスタッフの視点からお話ししてみます。
■ セロトニンって何?なぜ家づくりに関係あるの?
セロトニンとは、精神を安定させたり、睡眠の質を整えたり、前向きな気持ちをサポートしたりする“幸せホルモン”の一つです。
そして大切なのが、
「光」「リズム」「触感」
この3つがセロトニンを活性化させるということ。
つまり、家の中でどう過ごすか・どんな環境で暮らすかによって、セロトニンの分泌は大きく変わります。家は、ただ雨風をしのぐだけの箱ではなく、毎日の情緒を整える場所。工務店で働いていると、お客様の生活がより良い方向に変わる瞬間をたくさん見てきました。
■ ポイント① 朝日が入る家はセロトニンが活性化しやすい
セロトニンの分泌は、太陽の光を浴びることでスイッチが入ると言われています。
鳥取市は冬に曇りの日が多いですが、それでも朝日の入る窓がある家は、住む人の気持ちがどこか軽くなるもの。実際にお引き渡し後のお客様からも、
「朝、カーテンを開けた瞬間、リビングがパッと明るくて気分が上がります」
「子どもたちが朝から機嫌がいい気がする」
という声をよくいただきます。
設計士さんたちは、朝日が差し込む東側の窓配置をとても大切にしていて、パートの私でも打合せ資料を準備しながらそのこだわりを感じます。
■ ポイント② リズムをつくる「家事動線」がメンタルに効く
セロトニンは、規則正しいリズム運動でも活性化します。
実はこの“リズム”は、生活習慣にも関わっていて、家の中の動線が整っていると、自然とリズムができるんです。
例えば…

- 玄関からパントリーまで一直線
- 洗濯→干す→しまう がワンルームで完結
- 朝の支度が短い距離で済む

こういった動線が整うと、生活に“滞り”がなくなり、気持ちもスムーズになります。
現場監督さんや設計士さんはよく、
「動線はその家の暮らしのリズムをつくる」
と言います。パートの私も仕事や家事でバタバタする日こそ、この言葉の意味がよく分かります。
■ ポイント③ 木の香り・自然素材はセロトニンと相性がいい
無垢材の床や漆喰の壁など、自然素材に触れることは心を落ち着ける効果があります。鳥取市で家を建てるお客様は自然素材志向が強い方も多く、見学会でも
「木の香りに癒される」
「素足で歩くと気持ちいい」
といった声が多いです。
特に無垢の床は、触れるたびに温かさを感じ、セロトニン活性化につながると言われている“触覚刺激”にぴったり。工務店のスタッフとして、お客様の表情がふわっと明るくなる瞬間を何度も見てきました。
■ ポイント④ 片づく家は心も整い、セロトニンも安定する
家が整うと、気持ちも整います。
実際、片づけが苦手だったお客様が、収納計画をしっかり立てた家に住み替えた後、
「毎日イライラが減った気がする」
「探し物がないだけで、こんなに気持ちが楽なんですね」
と教えてくれました。
収納は“心の余裕”をつくる重要ポイント。
そして心の余裕はセロトニンと直結します。
■ まとめ:家は「セロトニンの器」。住む人の心を整える場所
工務店のパートとして働きながら、お客様の暮らしが少しずつ豊かになっていく様子を見ていると、家という存在がどれだけ心と密接につながっているかを実感します。
- 朝日が入る窓
- 心地いい素材
- 動線が整った間取り
- 片づけやすい収納
- 家族で笑顔になれる空間
これらはすべて、セロトニンを活性化させ、心が穏やかになる家の特徴です。
日々の暮らしが整えば、気持ちも自然と前向きになります。
そしてその土台をつくるのが「家」。
鳥取市での家づくりは、気候や生活リズム、地域性も大きく影響します。地元の工務店として、これからも“心が整う家づくり”をお客様と一緒に考えていけたら嬉しいです。





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