上棟式の意味と、現代的なかたちとは？2025.11.28

～鳥取市で家を建てるなら知っておきたい、上棟の話～

家づくりの中でも節目となる「上棟（じょうとう）」。
最近では、「やった方がいいの？」「何をするの？」と、お客様から質問をいただくことも増えました。

昔ながらの風習というイメージも強い「上棟式」ですが、実は今もなお、家を建てる過程でとても大切な意味を持つ行事です。
今回は、上棟の意味や背景、そして**現代のスタイルに合った“無理のない上棟式のかたち”**をご紹介します。

上棟式とは？何のためにするもの？

「上棟式（じょうとうしき）」とは、家の骨組み（柱や梁）が組み上がり、屋根の一番高いところに棟木（むなぎ）を取り付ける工程が完了した日に行う、感謝と祈願の式典です。
「建前（たてまえ）」や「棟上げ（むねあげ）」とも呼ばれ、家づくりの大きな節目のひとつです。

主な意味としては、

• 工事が無事ここまで進んだことへの感謝
• 完成までの安全を祈願
• 大工さん・職人さんへのねぎらいと感謝の場
• 建主と施工者の“顔合わせ・信頼関係を築く”場

といった、大切な意義があります。

上棟式の流れ（伝統的な形式）

昔ながらの上棟式では、以下のような流れで行われていました。

1. 棟梁が棟の上から祝詞をあげる
2. お供え（塩・米・酒・魚など）を祭壇に並べる
3. 建主が家族とともに工事の安全を祈願
4. 職人さんたちにご祝儀やご馳走をふるまう
5. 餅まき（上から餅やお菓子を撒く）

鳥取市周辺でも、昔は上棟の際にご近所を招いて餅まきをする光景が見られました。
しかし近年では、ご近所との付き合い方や人手・費用の問題もあり、簡略化するケースが主流になっています。

現代の上棟式は「感謝を伝える場」として柔軟に

最近の家づくりでは、次のような“無理のない・負担の少ない上棟式”が選ばれています。

✅ 現場での「簡易お清め式」

柱の四隅にお酒・塩・米で清めを行い、ご家族で写真を撮るだけのシンプルな形式。
大工さんや現場監督に一言「これからもよろしくお願いします」とご挨拶をすることで、現場の雰囲気もよくなります。

✅ ご祝儀ではなく「お礼の差し入れ」

職人さんへの感謝の気持ちとして、お弁当やドリンク・お菓子セットなどをお渡しする方が増えています。
形式よりも「気持ちが伝わること」を大切に。

✅ 式を行わず「棟上げ当日の見学」だけするケースもOK

最近は、「上棟式まではしなくていいけど、骨組みを見てみたい！」というお客様も。
現場見学だけでも十分思い出になりますし、工事中の安全意識を高めるきっかけにもなります。

上棟式をやる・やらないは自由。でも…

結論から言えば、上棟式は“絶対にやらないといけない”ものではありません。
やるかどうか、どんな形にするかはご家族の判断次第です。

ただ、実際にお客様からは

• 「家づくりの実感が湧いた」
• 「子どもが喜んでいた」
• 「写真に残してよかった」

といった声が多く、“やってよかった”という満足度は高い行事でもあります。

また、職人さんから見ても、上棟式や一言の挨拶があると「この家を丁寧に仕上げよう」という気持ちが一層高まることも。

鳥取市での上棟式事情と、巴ホームの取り組み

鳥取市周辺では、ご親族が多いご家庭や昔ながらのご近所づきあいがある地域では、今も伝統的な上棟式を行うことがあります。
一方で、共働き世帯や小さなお子さまがいるご家庭では、時間や予算の都合で簡易式を選ばれるケースが主流です。

私たち巴ホームでは、お客様の希望を丁寧に伺いながら、

• 上棟式をどうするかの相談サポート
• お清めセットや差し入れ内容のご提案
• 上棟記念写真
• 簡単なスケジュール管理

など、「気持ちが伝わる上棟のかたち」をご一緒につくるお手伝いをしています。

まとめ｜上棟式は、家づくりの大切な節目

上棟式は、家が“かたち”になっていく喜びを実感できる瞬間です。
建築の無事と安全を祈り、大工さんに感謝し、家族でこれからの暮らしに思いを馳せる、心を込めた時間。

やる・やらないは自由ですが、どんな形でも「家を大切に思う気持ち」を表すことが、家づくりをさらに素敵なものにしてくれるはずです。

鳥取市で注文住宅をお考えの方は、ぜひ上棟式についても一度ご相談ください。
地域の風習や現代的な方法、どちらにも対応できるのが、地元工務店・巴ホームの強みです！