老後も安心して暮らせるバリアフリー住宅2025.11.21

こんにちは。巴ホームで設計を担当している谷口です。
家づくりのご相談を受ける中で「将来を見据えた家にしたい」という声をよく聞きます。
実際、私がプランを描くときも、「老後も安心して暮らせるバリアフリー住宅」という考え方は欠かせません。
まだ若いうちは“老後”を意識しづらいかもしれません。
でも、家は一度建てたら30年、40年と暮らし続ける場所。
だからこそ最初から「これからの暮らし」に備えた設計が大切です。
今回は、老後も快適に過ごせるバリアフリー住宅のポイントをお話しします。
1. 段差をなくすことは“思いやりの第一歩”
私は子どもの頃から祖母と一緒に暮らしていました。
祖母がよく言っていたのは、「この小さな段差が怖い」という言葉でした。
たった2cmの段差でも年を重ねるとつまずきやすくなります。
だからこそ、家づくりでは玄関から廊下、リビング、水まわりまで完全フラットが理想です。
バリアフリー住宅というと「高齢者向け」という印象があるかもしれませんが、
実際は、家族全員にもやさしい“誰にとっても使いやすい家”になるのです。
2. 寝室とトイレの距離を近くに、夜も安心できる設計を
実家は古い家ですので、祖母は夜中にトイレへ行くたびに廊下の明かりを点けて、
家の奥にあるトイレまで歩いていました。
真っ暗な中を歩くのは危険ですし、寒い時期だと廊下の寒さもつらい、とよく言っていました。
そのこともあり、寝室とトイレの距離をできるだけ短くすることは設計する中で意識するようにしています。
3. 手すりの位置は“習慣”に合わせて設計する
祖母が使いやすいようにと、手すりを後付けしたことがあります。
しかし、実際に使ってみると「ちょっと遠い」「低すぎる」と感じることも。
そこから学んだのは、「手すりの設計は人の動きを観察することから始まる」ということでした。
玄関ポーチ、廊下、トイレ、浴室――
手をつきたくなる場所や体の向きを考えて、最適な高さ・位置を決めます。
4. 暖かく、風通しの良い家が“体にも心にもやさしい”
巴ホームでは断熱性と気密性の高い家を標準としています。
鳥取は冬の冷え込みが厳しい地域です。
ヒートショックを防ぐため、脱衣室・トイレ・廊下も暖かさを保てるように、
さらに、自然の風が抜ける窓配置を考えることで、夏もエアコンに頼りすぎない快適な家になります。
温度差のない家は、身体への負担を減らし、暮らしのストレスも減らしてくれます。
まとめ
老後を見据えたバリアフリー住宅は、特別な家ではなく、
“誰にとっても暮らしやすい家”のことです。
段差のない動線、使い勝手の良い建具、滑りにくい床、手すりの配置。
小さな工夫の積み重ねが、未来の安心と快適をつくります。
新築やリフォームをお考えの際は少し意識してみてください。





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